東京都生コンクリート品質管理監査会議は、東京地区で製造されるレディーミクストコンクリートの品質の安定と信頼性の向上を図ることを目的に、1998年に活動を開始いたしました。これは東京都生コンクリート工業組合が1978年に導入した品質管理監査制度を進化、発展させたものでした。私は2017年よりこの会議の議長を務めております。
 品質管理監査では、JISの審査とは別に、毎年レディーミクストコンクリート工場の品質管理状況を、全国生コンクリート品質管理監査会議が策定した全国統一品質管理監査基準及び適合判定基準に従って監査し、各工場が適正な品質管理のもとにレディーミクストコンクリートを製造・供給していることを確認・評価しております。東京都生コンクリート品質管理監査会議では、各工場に出向く主監査員を第三者機関に依頼し、適正で偏りのない監査を行っております。また、工場で採取したコンクリートの強度試験結果が、そのコンクリートの呼び強度の値に対して著しく大きな値を示した場合も減点の対象とし、品質が所定の適切な範囲に安定して得られるよう、厳しい基準をもって監査しております。工場における監査結果を、学識経験者、東京都、国土交通省関東地方整備局、中日本高速道路㈱、(一社)日本建設業連合会、及び生コンクリート生産者から構成される監査会議で審議し、中立性・公正性・透明性の原則に則り、合否の判定を行っております。
 全国生コンクリート品質管理監査会議が判定基準に適合していると判断した工場に㊜マークを交付する制度が2000年に制定されました。公共工事の標準仕様書、土木学会の「コンクリート標準示方書」、日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説JASS5鉄筋コンクリート工事」等では、レディーミクストコンクリート工場の選定に当たって、㊜マーク使用承認工場が望ましいとされております。
 コンクリートは高層マンション等をはじめ、ほぼすべての建物の基礎や主要構造部に使われています。また道路・橋梁・トンネル等の社会基盤の建設に欠かせない材料でもあります。新たに造られる建築・土木の構造物に使われるレディーミクストコンクリートの品質及び信頼性を確保するため、引き続き監査会議委員一同努めてまいります。今後とも皆様のご指導を賜りますようお願い申し上げます。

    東京都生コンクリート品質管理監査会議 議長
   早 川 光 敬
   東京工芸大学工学部建築学科 元教授