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基本方針 |
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令和4年度はコロナ禍からの経済活動正常化が進み、経済対策の効果も相まって個人消費や設備投資の増加が期待されます。一方で、資源価格の高騰とサプライチェーンの混乱が続き、さらに対ロシア経済制裁や諸外国との金利差拡大による円安進行がさらに悪影響を及ぼすと考えられます。このようなグローバルリスクの顕在化が、経済再生の動きを阻害することが強く懸念されます。
このような情勢下、今年度の全国生コンクリート需要 (員外社含む)は73,500千立方メートル、前年比96.6%と、過去最低数量を更新する想定となっています。
東京都の工業組合員出荷は、7,133千立方メートル、前年比109.2%と前年を大きく上回る見込みです。しかしながら、先行き不安感を反映した物件の着工延期や計画見直し、前年頻発した出荷予定変更やキャンセル、さらに輸送力不足の顕在化など、出荷の下振れ要因になりかねない懸念材料があります。 |
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重点事業 |
(1) |
税制改正、規制緩和など業界全体の課題について、全生両連合会を通じ行政に対する要望を行います。また、地域の課題については、東京都議会に対し要望を行います。 |
(2) |
需要開拓として、東京都ほか関係先に対し1DAY PAVEをはじめとするコンクリート舗装の採用に向けた活動を継続してまいります。また、国土強靭化、防災減災対策における生コンクリート採用に向けた要請活動を行います。 |
(3) |
品質管理監査事業は、外部監査委員による厳格な監査を引き続き実施いたします。また監査員研修会、工場説明会において、前年減点内容、監査時の監査員気づきを示し、品質管理の向上につなげてまいります。 |
(4) |
指導教育事業は、経営に資する事項、安全に関する事項、技術者育成に関する事項などの各種講習会を適宜開催いたします。 |
(5) |
調査・研究事業は、技術委員会において新たな調査・研究テーマを絞り込み、その試験結果の活用と共有により、組合員の皆様の品質管理向上を図ってまいります。また、遅れている「コンクリートの管理供試体強度に及ぼす初期養生に関する実機試験」に関しても報告書を作成いたします。 |
(6) |
共同試験場は、試験を委託される各社の信頼に応えるべく、品質マネジメントシステムを継続的に改善するとともに、日本適合性認定協会によるサーベイランスを受審いたします。また、技術力の向上、設備の更新や新規導入を図り、試験精度の維持向上を図ります。 |
(7) |
その他、業界の向上につながる施策の実施を検討いたします。 |
当工組は、関東一区地区本部とともに、全生両連合会が重点課題とする品質向上、需要対策、業界イメージアップを進めると共に、組合員の皆様および地区内の協同組合との連絡、調整を密にし、引き続き諸問題の解決に取り組んでまいる所存です。
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品質管理監査事業 |
(1) |
外部監査委員による厳格で公正な品質管理監査を継続いたします。 |
(2) |
統一監査時の監査員アンケートを分析し、監査の質の向上につなげてまいります。 |
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共同試験事業 |
(1) |
公益財団法人日本適合性認定協会の更新審査を受審し、認定資格を維持いたします。 |
(2) |
ISO 17025 の国際規格認定の試験場として、
健全なマネジメントシステム、技術的要求事項に適合した技術能力を履行します。 |
(3) |
全生工組連の共通試験に参加し、品質保証体制の向上に努めます。 |
(4) |
試験機器の更新や新規導入を行い、設備と試験精度の維持向上を図り ます。 |
(5) |
試験を委託された皆様の信頼に応えるべく、顧客満足度の向上を図り
ます。 |